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俺と彰はお互い喋る事無く歩いていた。すると、彰が、
「・・・なぁ、どうするよ?」
と聞いてきた。
「俺は、そんなの全然考えてなかったし・・・。お前は?」
「俺は・・・雄千に呼ばれることだけでも名誉だと思うけどよ、雄千倒して甲子園ってのも名誉だと思ってる・・・。」
「そうか・・・。俺はこのまま行くと高校では何もやらないかもしれん。」
俺は、彰は驚くと思ってたが、彰は意外と冷静だった。
「まあ、何となく分かるさ。ホームラン打って終わらせたからまたそれ以上に燃え上がる目標がないと・・・な。ただでさえ冷静すぎるとこがあるからな、伶はよ。」
「あぁ、まあ頭に入れといてくれよ。」
付き合いが長いとお互いに色々な事がわかってしまうのかもしれない。そんなことを考えながら、俺たちはそれぞれの家にかえった。
そして、この夏の終わりに俺と彰は雄千高校の誘いを断った。
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