序章:出会い

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一面が真っ白だった。 空からは白いものが静かに落ちては世界をまた白く染める。 少年はどこか目的地がある訳でも無く、ただ黙々と歩く。 少年はつい先ほど自分の生まれた町から追い出された。盗みを犯しからだ。 空腹に負け、つい村の保管庫の食料に手を出した所が見つかったのだ。 作物の実らない世界で食べ物は人の命より重いのだろう。
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