序章:出会い
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どこまで歩いただろう。変化の無い世界には前も後ろも大差がない。 足跡だけが唯一の目印だが。いずれ消えるだろう。 どこまで歩いても世界は白い。 「寒い……」 白いものはやむことを知らない。 ぼろぼろの服は薄く、体に積もる白いものに少年の体温は奪われる。 少年には寒さを防ぐものは無いに等しかった。
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