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「……」
「……」
沈黙が続いた。
ふと少年はあることに気づいた。
寒いことには寒いが体の震えは止まり。体温も戻りつつあることを。
そのことには少女が関係してるのかもしれない。
「……どうやったの?」
その問いを聞くと少女は少年に近寄り口を開け歌うようなそぶりをしだした。
声は無いが、本当に楽しそうに歌っているように見える。
少年は体が少しづつ暖かくなるのを感じた。
「……すごいや。君がこうやって僕を助けてくれたんだね」
少女はにこりと笑った
その笑顔は少年のお爺さんの家にあった黄色い花のように綺麗だと感じた。
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