第一幕 『アシハ村警備隊の日常』

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(ど、どうするよ俺?) フューリの答に期待を膨らませニコニコと笑うソウギ。その純粋な表情を見て思い悩んでしまう。 「で…ソウちゃんはその言葉の意味分かってるのかい?」 一応の確認。 「わかんないッ!けどね……『アイツの属性は脳天気だ』て言ってたゆよ?ノーテンキて何だゆ?」 なんか『』内だけやたらに流暢ですねソウギさん……しかもニヤリとわらう金髪幼女の姿が被る。 「えーーと脳天気て言うのはね……――」 返答に困る。 自分から「私は脳天気です」と宣言するのは流石に躊躇われた。 まあ自覚は在るのだ。 だからこそ余計に否定も出来ない。 「・・・」 「・・・(ワクワク)」 言い淀むフューリに、期待に胸を膨らまし口を閉ざすソウギ。 重なり合う沈黙のなか突如小さく『きゅ~』と音がした。 その発生源は… 「もしかしてソウちゃんお腹減ってるのかい?」 「……(コクン)。そうだゆ~~……」 襲い掛かる空腹感に好奇心も霧散し、元気なくうなだれてしまう。 「そっか―――」 そんなソウギの姿に食堂に在る食材の在庫を思い浮かべる。 「―――なら兵舎においで。何か作ってあげるよ?」 「ほんとだゆか!」 「ああ本当さ。どうする来るかい?」 「うん♪」 頷くソウギ。 そこには無邪気で無垢な最高の笑顔が在った。
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