宵介の章

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宵介の章

武家の家に生まれ 武家の家に死ぬ これが自分の死に様だと 思っていた、 「私めが瑠璃殿と婚約にござりますか?」 「左様。 瑠璃わそなたを婿に入れたいと言っておるのでおじゃる」 ──そんなうまい話が... 「その申し出有り難く早老。 しかしながら 私めの身分、 うまくいくとは思えませぬ」 「...これ、 瑠璃もこちへ来るでおじゃる」 「はい、」 「宵介殿? 家に入ってわくださらぬでおじゃらんかのお?」 「はぁ、 しかしなが「宵介はん?」 「はい。」 「瑠璃わ 宵介はんのことを好いとうおじゃりますゆえ...」 っ 「時間をくだされぬでしょうか?」 あんな綺麗な瑠璃姫はんの 婚約を断ることなど あってわならないと 家柄からして 釣り合わないと 2つの思いが駆け巡る。 それ以前に 僕にわ好いてる者がいる
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