宵介の章

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村同士の戦で深手を 負ってしまった 僕を助けてくれた あいつの事を──── 「い.....お~い」 んっ ぱちっ 「めがさめたか?」 ...だれだ 「...ああ」 ──随分と男前な 顔をしとるなぁ 「痛むところわ ござらんかな?」 「──っ」 「これ 無理をしてわいかんぞ」 よく見れば 身体の至るところ包帯に 巻いてあった 「あんたが手当てして くれたのか?」 「一応だからな、 あぁすまんね まだ名を申してわ おらんかったな 私わ松平 謙有と申す」 ...松平? 国津の筆頭 松平 謙有か! 「国津のかたで?」 「ぉおそうだ!」 「何故貴方のような お方が私を?」 「...気に入ってしまった あまりに美しい 容姿に心を踊らされた 卑怯であるぞ///」 ...きゅんっ 笑った顔わまた 一段と男前だなぁ 「って何を おっしゃってるんです!」 「本当の事じゃよ! こんなにも 好いてしまったのだ 責任わとるのだよ?」 「そちの名わ?」 「宵介、 浦賀 宵介と申します」 そう こおして 僕の心わ謙有に 奪われていくのであった、
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