謙有の章

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謙有の章

もともと 刀を触るのが好きだった、 とゆうより 刀以外の物を触らしてわ もらえなかった。 幼い頃から 自分の回りにいる者達わ 血のついた刀を 拭っておった それがどうゆうことであったか 私わまだ知らなかった。 「謙有お前わ16になったら 私の後を継ぐのだよ?」 「はい!父様」 まだ9つの私に 仕切りに後を継ぐ話をする 父になんの疑いもせず ただ返事を返していた。 そう、 なにも考えてわいなかった。 ただ父に背いてわいけない とゆう何とも知れない 何かに背中を押されるような 感覚であった。 それから 五度目の秋だった。 「...謙将様ぁああぁ!」 ざぁー 仕切りに雨が降り続ける 夜のことであった。 「謙有様わ 亡くなられた お父様に良く似た太刀ですな」 そうゆわれると 何故か心を締め付けられた それから幾度となく 戦にでていった。 「出陣でございます。 いかがなされますか?」 「三の酉の陣だ! さっさと陣を組めっ」 この頃の私わ 荒んでいたのかもしれない 人を殺すことに... 死ぬか生きるかの 瀬戸際にいなければ 生きている心地がしなかった いつか私を殺してくれる 誰かが訪れるまで────
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