『     』

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「………………」 色々な記憶を思い返すのを止めると、リンは目をつむり色々な後悔を感じた。 「君はいつも私の為に何でもしてくれたのに…」 「私はいつもわがままばかり… 君を困らせてた……」 リンはそう呟くと、頬に何かが流れているのに気が付いた。 「…あれっ…やだな… もう泣かないって決めたのに……」 そう言うリンはどんな表情も見せずただただ涙を流すだけだった。 「…レン… 私…自分で生きるよ。 願いを叶えてくれる君…もう…いないから…」 「この海に私の想い…届けてもらうね。」 ボチャン…! そう言うとリンは羊皮紙が入ったガラスの小瓶を海へと投げた。 ユラユラと水平線の彼方に静かに消えていく… 「私の想い…届くかな。」 『もしも生まれ変われるならば…………』 『流れてゆく 小さな願い 涙と少しのリグレット 罪に気付くのはいつも 全て終わったあと』 fin  
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