9人が本棚に入れています
本棚に追加
「………………」
色々な記憶を思い返すのを止めると、リンは目をつむり色々な後悔を感じた。
「君はいつも私の為に何でもしてくれたのに…」
「私はいつもわがままばかり…
君を困らせてた……」
リンはそう呟くと、頬に何かが流れているのに気が付いた。
「…あれっ…やだな…
もう泣かないって決めたのに……」
そう言うリンはどんな表情も見せずただただ涙を流すだけだった。
「…レン…
私…自分で生きるよ。
願いを叶えてくれる君…もう…いないから…」
「この海に私の想い…届けてもらうね。」
ボチャン…!
そう言うとリンは羊皮紙が入ったガラスの小瓶を海へと投げた。
ユラユラと水平線の彼方に静かに消えていく…
「私の想い…届くかな。」
『もしも生まれ変われるならば…………』
『流れてゆく 小さな願い
涙と少しのリグレット
罪に気付くのはいつも
全て終わったあと』
fin
最初のコメントを投稿しよう!