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『客人とは珍しい』 目の前にはだだっ広い湖。其処に張り出した朱塗りの東屋。高欄に寄りかかって月を眺めるモノがいた。 結い上げられ、銀の簪で飾られた鮮やかに輝く金髪。 しっとりと濡れて妖しく妖艶に光る血のように紅い目。 作り物かと思うほど整った顔に笑みを浮かべ、男にも女にも見えるソレは自分を呼んだ。 『ようこそ“胡蝶の庭”へ。李花(リハナ)の末裔』
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