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「え゛っ??ダグラスの知り合いじゃないの?」
「俺この国に来たのも初めてなのに、知り合いなんていないよ!!そんなこともわからないの?!」
「んなっ!!その言いぐさ、僕が馬鹿だとでも言いたいのか?!」
「あぁ、よくわかったね!!」
―――ハッ ....
俺は言ってから気付いた。
相手はあの、フィリップなのだ。
嫌な汗をダラダラと流しながら、ゆっくり振り返れば...。
「ダグラス、君は、僕を、辱しめた、ね?」
フィリップの危険度は、文章をやたら小間切れにするで測ることができる。
つまり、キレると文章も切れる。
「え、あの、いやいや、さっきのは違うんだよ?馬鹿ってのは馬のように足が速く、鹿のように軽やかなっていう...!!!」
「問、答、無、用!!!!!!!」
「た、助けてぇぇぇぇぇ!!」
「あら?なんだかデジャヴ。」
「「え?」」
「やっぱり、あなたたちは夢の中でお会いした救世主様で間違いなかったのですね!!」
「「...え?」」
「あなたたちがこの国を救って下さる王子様で、私の未来の夫となる方々!!」
「「.........え?」」
「ようこそ我が国へ、私この砂玖楼の第一皇女スーザンです。以後お見知りおきを!」
「「............え、ぇえ゛ぇえ?!?」」
こうして、俺たち二人はこの国で大きな回り道をすることとなってしまったのだった。
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