爪先の魔法。

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真っ白な服につつまれた人が口をあけて眠ってた。なんだか吸い込まれるようにひらかれた口の中に指をいれると急に口の中がぴかぴか光った。あわてて指をぬくと、おおきな目がおれを捕らえて「名前をつけてください」とまるで機械のようにしゃべる。カウントダウンしだすからそのとき好きだったゲームのキャラクター「しゅうこ」から名前を取って「し、しゅう!」と叫べばまたぴーっとしゃべる。 そして、がちゃ、がちゃ、ロボットのように歩く彼に後退り。 指をつかまれて、はむり、くわえられた。 「にあ かずき 認証しました」 へ、認証…? ◎ 「にあ、何考えているの、かな?」 「んーしゅうさんとの出会い」 「であい…」 「初めて会ったときのしゅうさん、ほんと機会ぽかったなあ…ってね。」 「今のしゅうは嫌い?、…ガーン」 「ううん、今のしゅうさんの方が好き」 「う」 最近おぼえたのがこれ。 口を尖らすこと。しゅうさんのブーム。 本人いわく「恥じらってます」らしい。どうやったらこうなったのかは理解不能。 今もまだ口を尖らすしゅうさんがかわいくてキスしちゃった。ばっと勢いよく離れると「これは、なんですか?」と首をかしげる。そうだ、ロボットのくせになにも知らないんだ。 「キス、だよ、驚かせてごめん…」 「きす。」 「にあ、もう一回したい、なっ」 にこっとぎこちなく笑うしゅうさんに躊躇いなくもう一回。 …べろちゅーしたら故障しちゃうかな?されると困るのでがまん。 「う」 「それって恥じらってるんだっけ?」 「ぱふ」 ほんと、かわいいんだから。 *** 多分エブリスタでは非公開ですー早過ぎてびっくり。わりと元気な高野です そのままでいけるかなって思った私が馬鹿でした。ってことでちょくちょく変えました。 説明しなくても誰が誰だか分かります、よね?(ガクブル) . .
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