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そんな時だった。
──────コンコン
「すみませーん。こちらはイグレンさんのお部屋でしょうかー?」
見知らぬ男の声と、軽いノック音が部屋に響く。
不意にベルナが怪訝そうに椅子から立ち上がるが、、
「…しっ」
何故かルヴィは口に人差し指を軽く置き、ベルナを制止させた。
黙れというルヴィの合図。
すると、彼はふとラウドに視線を向けた。
ベルナは同じくラウドに顔を向ける。
どうやらルヴィとラウドはアイコンタクトをしていたらしい。
やけに警戒した表情のラウド。
アイルも枕を静かに置き、胡坐をやめてベットに腰を掛ける状態になる。
恐らく、それは直ぐに動きだせるように──。
リスタはあわあわと焦りながら、布を急いで被り、いつものように布男になった。
未だにクッキーを頬張るも、シッポを左右に揺らすルースの金色の瞳は妖しく底光る。
こちら側から返事をしなかった為、ノックは何度もされた。
「すみませーん!イグレンさん在室ですかー?イグレンさーん!」
だんだん強まる見知らぬ男の声。
ラウドは椅子から立ち上がり、何故か窓を開けに行った。
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