紳士(とも)との出会い

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「いてっ、ちょっとまてよ!姫様のお顔を一目見ようと城に入っただけじゃねぇかよ!」 「貴様はまず不法侵入という言葉の意味を学ぶべきだな!オラッ!」 ドサッ 腕に手錠をはめられ、兵隊によって牢に投げ込まれた 硬いコンクリートと俺の唇が重なる 俺のファーストキスはアスファルトの味でした 「ここで残りの人生を過ごすんだな!」 「あ、まてよ!俺のファーストキス…じゃなくて、ここから出せぇぇええええ!!!」 俺の叫びも虚しく、兵士はどこかに消えてしまった 「…………ちっ、参ったなぁ…」 実は城に侵入しようとしたのは今回が初めてではない 過去数回、見つかっては逃げるを繰り返してきた だが、 まさか植物兵器TOMATOを使われるとは夢にも思わなかった あんなもの見ただけで吐き気がする 「…………ひとまずこっから出ないと話にならないよな…」
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