夢の道-幻想-

2/6
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
「続いては、学校賞を受賞されしました、如月悠馬君の卒業証書授与をいたします」 大きな拍手と共に、一歩一歩ステージへ上る。 校長の前で体を止めると、同時に拍手はピタッと止んだ。 俺はこの瞬間が、大好きだ。 みんなが俺のことを認め、尊敬の眼差しで見つめる…… 「如月悠馬君。卒業おめでとう」 「ありがとうございます」 「さぁ、こちらへ」 俺はマイクの前に立つ。 大きく深呼吸をし、前にいる人間を見回す。 真剣に見上げてくるその瞳に、俺はゆっくりと語りかけた。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!