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「続いては、学校賞を受賞されしました、如月悠馬君の卒業証書授与をいたします」
大きな拍手と共に、一歩一歩ステージへ上る。
校長の前で体を止めると、同時に拍手はピタッと止んだ。
俺はこの瞬間が、大好きだ。
みんなが俺のことを認め、尊敬の眼差しで見つめる……
「如月悠馬君。卒業おめでとう」
「ありがとうございます」
「さぁ、こちらへ」
俺はマイクの前に立つ。
大きく深呼吸をし、前にいる人間を見回す。
真剣に見上げてくるその瞳に、俺はゆっくりと語りかけた。
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