一年

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「んじゃ、ばいばーい」 「恵ばいばい」 学校が終わった。 部活めんどくさい。 辞めたいなあー… 「あ、恵じゃん」 この声は… 「浩じゃん、どしたの?」 浩だった。 「いや、今から部活」 そか、野球部だったけ。 「頑張ってなー」 「さんきゅー。恵もな」 「おー、んじゃあまた明日」 浩にも会えたし、部活行くか。歩き出そうとしたウチに 浩が声をかけてきた。 「…チョコありがとなー!」 …っ!? 不意打ちは反則だって…! 「どーいたしまして!」 …絶対、絶対顔赤かった! ヤバい。好きってバレたかも。 …とりあえず 部活行くか! 「…ありがとう、か」 多分この時。 微笑んでいたと思う。 こうして、中一のバレンタインは終わった。
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