5人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふむ、女生徒に寄ってたかって絡んでいたのは君達か……あっ、遅れたが“セイクリッド”だからさ」
セイクリッドと言う言葉を聞くと男どもは身体をびくっと震わせて顔から大量の汗が滴り落ちる。
「「「す、すいやせんっした~っ!!」」」
男どもは走って何処かへと消えてしまった。
「ふぅ、全く……騒がしい人達だね~」
それだけを言い残して男性はふっと消えてしまった。
始めから何も無かったように。
その頃、雅騎と女生徒は近くの公園まで走ってきていた。
「ハァハァハァハァ」
「何息切らしてんだ?」
雅騎はたまたま見つけたベンチに腰掛けて息を切らす女生徒を見ていた。
「うっさいわね、はぁー、あんたが逃げるからでしょ!」
雅騎はただ無反応で女生徒を見ていた。
「てか学校は?電気姫は中学あるっすよね?」
雅騎の質問に女生徒はイラッとしながら答える。
「今日は半日よ!それと私には黄弥神楽(おうみかぐら)って名前があるの!」
雅騎ははいはいと軽く流しながら答えて神楽は更にイライラを募らせた。
最初のコメントを投稿しよう!