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「あの~、ちょっとお願いがあります。」
急に敬語になった吸血鬼を男は不審そうにみる。
「血をください。」
「……断る!」
吸血鬼は今の弱った自分では男からムリヤリ血を吸う事は出来ないと思い、頼んみこんでみる事にした。
もちろん男は断った。
「いきなり血をくれって、ふざけてるのか!怖いわ!」
「本気で困ってるんだよ!俺弱りまくりなんだよ。今あれだよ、マジでDIEする5日前だから!」
「どっか他の人の所行け!オレはあれだよ、今だに注射が怖いんだぞ!吸血鬼の牙とか耐えられるか!」
「ムリムリムリ!俺燃え盛ってたろ!この家の外出たら消し炭になる!」
「夜になるまで待ってやろう。お日様沈んでから出てけ!」
「……それもムリ。俺昨日お前に飛び掛かるので最後の力使ったから今更他の人間襲っても撃墜される……。」
「撃墜されろ!」
「ヤダ!だから血をくれって!じゃないと俺一生この家から出て行けねぇよ!」
「何ぃ!貴様赤の他人の小生の家に引きこもる気か!別にいいけど!」
「えぇ!引きこもりOK!?」
「オッケー!」
「いやでもちょっと血をくれたらすぐ出ていくよ……。」
「血吸われる位なら赤の他吸血鬼引きこもらせた方がましだ!これからよろしく。」
「えええ~。」
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