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丸い月が暗闇を照らす夜。
冷たいアスファルトの上を歩く男が一人。
そしてその男を見つめる人影が電信柱の上に一つ。
「男か……。まあ仕方ない。」
電信柱の上にいたのは一人の吸血鬼だった。
吸血鬼は先の男に狙いを定め疾風がごとく飛んだ。
闇の住人の証である牙が首筋を突くその一瞬前、
「なんだ貴様はァァァァァァァァ!!!」
吸血鬼はエサとしようと思っていた男から怒声とアッパーを食らった。
薄れゆく意識の中吸血鬼は思う。
(あ、俺の人生終わった。)
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