1人が本棚に入れています
本棚に追加
「記憶は無くなってないけど。」
「そうか!じゃあ小生謝り損じゃねぇか!バカヤロー!」
「いやお前が勝手に謝ったんだろ!」
つい大声でツッコミを入れてしまった吸血鬼は視界が霞むのを感じた。心臓も痛む。
「……っ痛。」
「?まあ目が覚めたならもう良いだろ。さっさと出てけ!」
男はそう言いながらカーテンを開けようとする。
そこで初めて吸血鬼は自分達がいる部屋が日光を遮られていた事、そして壁の時計で今がもう昼過ぎという事に気付いた。
「あ!ちょっと待って、カーテン開けないで!」
「何でだ?」
「あの、そのあれ、俺吸血鬼だから!」
「はっ?」
最初のコメントを投稿しよう!