盗みに行こうよ!

10/13
前へ
/45ページ
次へ
まあ、魔族からしたらただの虐殺だしね。 恨まれるのは仕方ないかな・・・ 「殺してやる。」 瞬間彼女は魔力を練り始める。 うゎ、さすがお姫様半端ない魔力。 僕なんか一瞬でお陀仏だね。 「まあ、落ち着いてよ、かわいいお顔が台無しだよ。」 「・・・ご主人様、それ、あおってるようにしか聞こえませんよ。」 分かってるさ、僕だって分かってるよ、だけどこうでもないとシリアスになってしまうではないか。 それだけは何としても避けなくてはならない。 「憎き我敵を消しされ、アポカリプス!」 ・・・はい、闇属性の頂点に位置する魔法ですね。 「ご、ご主人様、これは不味いんじゃ・・・」 そんな不安げなレヴィに僕は笑顔で返す。 「大丈夫だよ。」 「ご主人様・・・そうですよね仮にも私の契約者ですもんね!」 僕を完全に信頼している声。 だから僕は答えなくちゃならない。 「うん、レヴィ、来世でまた会おう。」 「はい!・・・ってええ!来世!来世なんですか!」 「あぁ、これ確実に死ぬよ、むしろオーバーキルだよ・・・」 そうして僕は闇にのまれた。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加