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ここはどこだろう。
まわりにはなにもない、なんてことはなくごちゃごちゃしている。
「ここは君の心。」
ふと声がした。
そこで僕は思いだす。
アポカリプスは対象のトラウマを刺激し精神を破壊する魔法。
きっと、それは自分でも忘れ去っているひどい記憶なのだろう。
こうして僕の意識はまた落ちてくる。
なるほど、これで嫌な記憶を見せるのか。
それは、僕がまだ小さいときのことだった。
「あぁ、咲夜おかえり。」
「うん、ただいま、母さん。」
そして僕は大事に取っておいたアレを取りに行く。
「あれ、ない?」
「ごめん、咲夜のプリン食べちゃった。」
ここで回想が切れた。
・・・
ん?まさか今のが僕の人生最大のトラウマなのか?
そうだとしたら何たる意味の薄い人生。
そんなの大人になった今ならトラウマでもなんでもないだろ・・・
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