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「本当にそうか試してみるかい?」
僕はそう言ってレヴィに顔を近づける。
「なっ!ちょ!やめてください!」
ギュッと目を閉じているレヴィがものすごくかわいい。
僕と彼女の顔は重なる寸前だ。
「んぅ、へ?」
何したかって?
ただ頬にキスしただけだよ。
「てっきり唇にされるかと思いました・・・」
「あんなに嫌がられたらさすがにできないよ。」
「・・・嫌だった訳じゃないです・・・」
レヴィはボソッと呟いた、普通の主人公なら聞こえないだろうけど僕には聞こえちゃうのさ。
それが僕のクオリティーだからね。
「なら、もう一回するかい?」
「むぅ、意地悪です・・・」
こうして僕がもう一度レヴィに顔を近づけようとしていたら焦ったような声で魔王様が止めに入る。
「ちょっと、やめなさい!」
「あれ、月夜(ツクヨ)ちゃんはヤキモチかな?」
あっ、初めて魔王様の名前が出たね。
そうだよ、月夜ちゃんっていうんだよかわいい名前だよね。
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