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それからというもの、少年と少女は毎日一緒に遊んでいた。
いつしか少年は少女に惹かれていった。
それは必然のことだった。
今日もほら、少女の声が聞こえる。
「ねぇ、ぼうっとしてないで遊ぼうよ。」
「あぁ、そうだね遊ぼうか。」
このとき、少年たちはまだ知らなかった。
このあと起きる悲劇の始まりを・・・
その夜、この村を夜盗が襲った。
生き残りは、少年ただ一人。
瞳を狂気に染め周りを夜盗の死体で埋め尽くした少年が一人立っていた。
「殺してやる・・・」
「全員殺してやる!」
少年は火の手があがる方に駆け出す。
それは、少女の家だった・・・
「なんだ、あれ?」
「知るかよ、はやいこと金目のもん盗ってこうぜ。」
次の瞬間にはこの二人は死んでいた。
四肢を引きちぎられ、無残な姿になって・・・
「香里!いるか!」
煙が立ち込める中少年は叫ぶ。
「あはは・・・きちゃったんだ・・・」
「香里!」
「に・・・げて・・・さくや・・くんも・・・しんじゃう・・・」
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