盗みに行こうよ!

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「はっ、そ、そうじゃなくて私に魔力を流してみてください。」 まあそのぐらいならいいかな。 そうして僕はナイフに魔力を流す。 そ、そしたら・・・ 見た目変わんなかったです。 「おい、ナイフ変わんないじゃないか?」 「はい、見た目にはわかりませんからね。」 「私を、向こう側の壁に向けて突いてみてください。」 言われたと通りにやってみるとなんとここから4mぐらいあった壁に穴があいている。 「ね、どうですか凄いでしょ?」 確かに、威力、そして伸びた分の刀身が見えないというセコさ。 全てが僕にぴったり、コレなら強い相手でもずるさで倒せちゃうね。 「・・・これでも、私を捨てますか?」 不安そうにナイフはそう言う。 僕の答えはもう決まっている。 「捨てるわけないだろ、君みたいな素敵な子そうそういないよ。」 「はゎ!いきなり態度が変わった。」 「これから、よろしくなレヴィ。」 「はい、・・・レヴィ?」 「いつまでもナイフじゃ呼びにくいからね、嫌だった?」 すると照れたように彼女は言う。 「いえ、嬉しいです。」
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