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さて、バカなやり取りを人生初の友人(ナイフ)とともにやっていたら宝物庫の外から声が聞こえてきた。
「さ、姫様こちらに、宝物庫であれば人間には開けられないはずです。」
「ですが、それでは父上達が・・・」
「我慢してくだされ、あなたさえ生きていてくれればこの国をまた復興させることも可能なのです。」
なんて、この世で僕が二番目に嫌うシリアス全開の会話が行われていた。
ん?一番はなにかって?
それはもちろん玉ねぎ。
だってあいつ切ると最期の抵抗で目が痛くなるもん。
ってな感じで現実逃避してましたがここ開けられちゃうと不味いよね・・・
「あの、ご主人様これはいささか不味いんじゃないでしょうか?」
「あぁ、いささかではなく非常に、今世紀最大にヤバイ。」
そんな僕たちの焦り具合は相手方には関係ないわけで当然扉は開いてしまう。
「「・・・」」
目が合ってしまった!
大丈夫、僕はできる子だ、自分を像だと思いこめばきっと回避できる。
「どうかしましたか姫様?」
「いえ、なんでもありません。」
「そうですか、では戦いが終わるまでここにいてくださいね。」
そう残して彼は去っていく。
「あっ、そうだ俺この戦いが終わったら結婚するんです。」
ちょ、おまっ、それ死亡フラグ!
こうして彼は今度こそわざわざ死亡フラグを残して去って行った。
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