ブラウンはキュート

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車に乗って30分 ヤツに連れ出された俺は 巨大なショッピングモールにやってはきたのだが、 本当にこんな大きなところに来る必要はあったのか 「おい!こんなもんあったぜ!」 さっそく近くの店に入った坂口が俺を呼ぶ なんだまったく 「これ便利だぜトワコンロ!表面に魔法記号が彫ってあるから、血を垂らせばすぐに火がおきる!ガスコンロより軽いぜ!」 確かに良さそうなものだが 「買ったってどうせ使わねぇよ」 それに三万もする しかし坂口は聞いていなかった さっさとレジに向かって会計をすませたのだった 「けっ!」 金持ちめ! こんな感じで、俺はヤツの買い物に付き合わされるハメになったのだった 坂口はどうも無駄な買い物をする癖があるようで 「お前に似てる!」と言ってテディーベアを買い 「これ美味そう!」と言って名も知らぬ輸入物のお菓子を買う
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