red.voytek/レッド・ヴォイテック

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そんなとき、一人の少年がトワの血を棒に塗り、空腹を紛らわすために遊んでいたところ 目の前に急にご馳走が、まるで魔法のようにフッと現れたそうです そうなのです トワの血にはトワの矛盾を操る力が込められていたのです その日から街は急激に発展してゆきました。 トワの血により魔法が使える魔法の街。 次第に人が集まり、高いビルが建ち並びはじめ地面は隠れていきます とうとうトワが死んで百年後には 世界最大の都市になり、 そして、毎日のように夢を追う若者や金目当ての悪人その他大勢が集まり次第に街は混沌と化してゆきました ビルの影には怪しいピルを売る男が現れ、トワの血は売られてゆきます ピルを飲めば、短い間ですがトワのように魔法を使うことができるのです
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