静雄×臨也~新羅の凡ミス~

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そのころ新羅――― 「セセセセルティ!どうしよう。」 『なんだ、どうした。』 「臨也に間違ってアレあげちゃったかも―…」 『アレって…アレか!?』 「うん、どうしよう!?」 『………』 「………」 ………。 ―――そのころ臨也――― なんだこれ。 …羽? と、リモコン。 …なんだこれ。 臨也は白い羽を一枚手に取る。すると―― 臨也の悪夢が始まった。 「うぁっ!?」 白かった羽が突然爆発し、赤に変わる。刃物のような形状になったそれは、部屋中を飛び回る。 「…なるほど、」 これでナイフの腕を上げろと。 「…大迷惑だ。」 臨也はポケットから折り畳みナイフを取りだそうと、手を突っ込むが、見当たらない。 しまった。コートのポケットの中だ。 コートを取りに行こうとした次の瞬間、 ズサッ 「なっ…!」 赤い羽…赤い刃物が臨也のTシャツの右袖を貫き、リビングの壁に縫い止めた。 すると、刃物が次々と飛んできて、臨也の服だけを貫き、大の字に縫い止めていく。 10秒もしないうちに臨也は全く身動きが取れない状態になった。 「…くっ、なんなんだ…これは…」 すると、まだ箱に入っていた大量の羽が、ふわふわと臨也の前に飛んできた。 すると、 ガシャーン ドアが壊れる音。 鍵開けてたのに。 しかし、今の臨也にはそんなことを言う余裕もなく、ただ、ドアの破壊主に叫んだ。 「シズちゃん!助けて!!」
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