~はじまり~

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あのどこまでも広がる 青く澄んだ海。 棚引くように続く白い砂浜。 そして、黄昏の中に 沈んでいく薔薇色の太陽。 奈美は、あの海が好きだったね。 僕の手を引き、 無邪気な笑顔を振りまいて元気よく走り回っていたね。 ずっと……。 あのまま時が 止まってしまえばいいと思ってた。 ずっと…………。 これからもずっと、 奈美の傍にいてもいいよね…………。
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