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そこには
こう書かれてあった。
“-京介へ-
さっき、お義母さんが急に倒れたの。とりあえず私は、救急車に乗ってそのまま坂本病院に向かうから。あなたも学校から返ったら病院まで来て頂戴。
-母より-”
「!!!!!」
僕は心臓を鷲掴みにされたような気がした。
信じられない!
あのばあちゃんが……倒れた?
100歳はゆうに越えるだろうと周りに言われてた、
あのばあちゃんが?
動かしようのない現実に心を戸惑わせる僕。
-これは何かの冗談なんだろうか-
そう心の中で問う。
そして僕は、一旦荷物を部屋に置いてから、
颯爽と病院へと駆け出した。
-皮肉にも
これが僕と“彼女”の
最初の出会いになろうとは-
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