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ブー…ブー…
すかさず玲奈の携帯がなった。
「…はい。……ええ。問題ありません。ターゲットに間違いありません。
……はい。次のミッションに移ります。……でわ。」
そう言って電話を切った玲奈の顔は、ゾクリとする程冷酷な表情であった。
玲奈はチラリと売店のおばちゃんを見ると、スッと立ち上がり、化粧室に入っていった。
おばちゃんは、何か見てはいけないものを見た気がしたが、気になって化粧室を方に気をとられていた。
数分後、出てきた玲奈は徹志が会った時の天然ぽい女の子の表情になっていた。
おばちゃんにペコリと会釈をすると、売店車両を後にした。
おばちゃんは、その変わりように唖然とし、レジから身を乗り出し玲奈の後ろ姿を見送った。
玲奈が車両を出たのを確認すると、すかさず手鏡を取りだし、自分も顔が変わるのかやってみた。
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