2人が本棚に入れています
本棚に追加
まだ小さい子供の頃に思ったことがある。
夜、まだ両親と共に寝ていた頃。
電気を消され。
なかなか寝付けないでいると。
小さな音が気になり始める。
カッチカッチと時計の音。
両親の寝息。
虫の羽音。
急に息苦しくなる。
世界に1人取り残されたようで。
そばにいる両親は安心をさせてくれない。
もう「ナニカ」に変わっているから。
時折暗闇に入る光は、たまに通る車のライトの光。
天窓から入った光は天井に2・3スジの跡を残して消える。
じっとりとした汗がでる。
自分の身体が自分のものでないような。
自分までナニカになるような気がした。
最初のコメントを投稿しよう!