寝る前に。

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まだ小さい子供の頃に思ったことがある。 夜、まだ両親と共に寝ていた頃。 電気を消され。 なかなか寝付けないでいると。 小さな音が気になり始める。 カッチカッチと時計の音。 両親の寝息。 虫の羽音。 急に息苦しくなる。 世界に1人取り残されたようで。 そばにいる両親は安心をさせてくれない。 もう「ナニカ」に変わっているから。 時折暗闇に入る光は、たまに通る車のライトの光。 天窓から入った光は天井に2・3スジの跡を残して消える。 じっとりとした汗がでる。 自分の身体が自分のものでないような。 自分までナニカになるような気がした。
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