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不良がいなくなってから何分経っただろうか… 誰も口を開こうとしない…。 その時、カップルの女性の方が口を開いた。 「私達は2人で脱出できるようにがんばります。脱出できなければ死ぬだけですからね…。 ではみなさんもがんばって下さい…」 そう言い残すとカップルは柵沿いを歩きだし、闇の中に消えていった。 「…もうあのカップル達のように単独行動とりたい者はいませんか?」 突然薫が口を開いた。 みんなの視線が薫に注がれる。 「ここにずっと立ち尽くしているだけでは何も変わりません。とりあえず屋敷の中に入りませんか?ここにいる23人を5つのグループに分け、屋敷の中を探索するのです。そして食堂、寝室、鬼の姿、なんでもいいので見つけたらこの場所に戻ってくる…どうでしょうか??」 薫が言い終わると皆顔を見合わせて頷いた。 「じゃあ僕達はこのまま3人で大丈夫なのでみなさん5人1組でグループを作って下さい。」 「いや待て!君達はまだ高校生だろ?」 後ろの方にいた真っ黒な服を着た男性が言った。 「あっ…あなたは…」 僕達は、この男性が樹海の入口にいた人だとすぐに気がついた。 「この屋敷の中を高校生3人で移動するのは危険だ!俺も一緒について行く!!5人のグループを3つ、4人のグループを2つつくっていくぞ!」 …この男の言う事にはなぜか説得力があり、皆が納得した。 チームは話しあった結果番号順に分けることになった。抜けた7人以外の番号をつめて、4~5人のチームに分け、アルファベットで名前を決めた。 僕達のチームは18~21番が集まったDチームとなった。ちなみに僕の番号は18、薫が19、結衣が20、黒い男性が21番である。 チームが決まったので屋敷の中に入って行った。
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