ゲームスタート

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ロープに従って行くと、やがてとても大きい屋敷にたどり着いた。 その屋敷はとても大きく、そこらの学校よりも大きそうだ。 「でっっっけぇぇっ!!」 「…すごい…」 「集合場所はここみたいだね」 屋敷の前には人がたくさんいた。そこに3人が行くと、真っ黒なマントを着た女性が屋敷の中からでてきた。 「今日はお集まり頂きありがとうございます。この1ヶ月の間、死なないようにがんばって下さい。」 「えっ…死なないようにって…」 皆ざわざわと喋りだした。 「ではゲームのルール説明をします。私はこの屋敷のメイドです。これからみなさんにはこの屋敷の周りの柵の中と屋敷の中で鬼ごっこをして頂きます。持ち物は、今お持ちの物とこれから配る道具のみです。この屋敷は昔、高級ホテルだったため、寝室や食堂も完備しています。それに鬼から逃げるための工夫がたくさんされています。途中で1人だけ残ったらゲーム終了になります。だからみなさんの中で殺しあいをしても大丈夫ですし、皆が捕まるまで隠れていても、鬼を殺しても大丈夫です。質問のある方はいますか?」 すると皆一斉に質問を言い始めた。 「1ヶ月逃げきればいいだけじゃなかったのかよ!!」 「優勝すんのは1人だけって事なの!?」 「…では質問にお答えします。1ヶ月逃げきったのが、もし1人以上だったとしたら時間を延長し、1人になるまで続けて頂きます。従って優勝者は1人です。ちなみに鬼ごっこ中に屋敷から出ることはできません。この屋敷を囲っている柵に電気が流れていて、もし出られたとしても富士の樹海の真ん中に位置しているため、脱出は不可能です。屋敷の中にはすでに鬼が3人待機しています。みなさんが1人捕まったり亡くなったりすると鬼は1人増えますのでがんばって下さい。それではここにある袋を1人1個づつ持っていって下さい。その袋に書いてある番号があなたの番号です。その方が亡くなったら館内放送でお知らせ致します。それでは、ゲームスタートです。」
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