1:過去

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先月、高校を卒業して一年が過ぎた。 大学生活は思っていたよりも充実している。 毎日が楽しい。 だけど、ふとしたときに思う。 もし(あいつ)がいたら笑っただろう...怒っただろう... 一年経ったというのに俺の中には《あいつ》がまだいるみたいだ。 忘れようとしたって忘れられるわけもなく、足掻くほど絡まる糸のように余計、俺は思い知る。 【まだ好きなんだ】
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