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寒い冬を超え、命がめぶく春が過ぎ去り、訪れる季節。
僕、市原海斗(いちはらかいと)は高校生活二年目の夏を迎えた。
学校生活に不満を感じた事はなかったし、むしろ僕は普通の人よりか楽しませてもらっている。
そんな僕はもちろん恋と言うやつも恥ずかしながらしている。
幼稚園からずっと一緒に生活してきた幼なじみの彼女が胸がはち切れそうなくらい大好きだった。
彼女と話している時間、何かを一緒に見て笑っている時間、ともかく彼女と時間を共有するのが何よりも充実していた。
彼女が僕の思いに気付いているかと言えば気付いていないだろう。
僕が弱気だから言えないまま、でも焦る必要はない。まだ時間はある、卒業までに思いを打ち明けよう。
それまでは幼なじみのまま…。
そう思っていたんだけど…
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