トワよ永久に…

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でも、迷う事なく 俺を選んだんや 死ぬ直前に 青白い顔で 俺に言ったんや 自分の寿命を 削ってでも 俺を抱きしめ たかったと… まだ、五歳やった 俺を残して… 死んでしまった。 親父がどんな 名医であっても 母親の命一つすら 助ける事は出来なかった 母親の体は 灰になり 煙になり 空へ登った あの時の俺は 理解出来ずにいた ゙死゙ それは何? 母親はどこ? ただ…抱きしめて 欲しいだけやのに それは… 永遠に叶わない。 白い灰と 白い煙が 記憶を支配する。
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