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「連…?」
「え?」
雫が俺の頬に
触れた。
冷たい滴が
頬を伝い
トワの眠る地面に
染み込んだ。
(…俺泣いてるんか?)
「はは…俺、お前とおると、やっぱ調子くるってまうわ。」
俺は泣いてた。
カッコ悪いから
上を向いて
涙をこらえた。
何年も前に溜め込んだ
涙が流れたんやろう
トワの分と…
母親の分と…
でも、俺には
理解出来へんよ
自分の命と
引き替えに
誰かを
守るなんて
分からんよ。
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