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「オイwww麗菜(レイナ)wwww」
「…はい」
俺が向かう場所に突然と透明な緑色を帯びたクッションが現れた。
俺は勢い余って、そのクッションに突っ込んでしまった。
「ぬがッ!!なんだこれ!?」
俺はクッションから顔を離す。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぼぉ!?」
警察官はクッションに落ち、運良く死なずに済んだ。
俺は警察官が生きてる事を確認すると、ホッと胸を撫で下ろした。
「全く…出世目当てで一人で先走りするからデンジャーな目に合うんだwww」
金髪の青年が落ちて来てショックで気絶する警察官に説教をする。
そして、隣には俺と同い年ぐらいの緑色のおかっぱヘアーの女の子。
そいつ等だけではない。いつの間にか、住宅街に沢山の警察官がいた。
「よぉwww災害wwww」
いきなり俺に話しかける金髪の青年。しかも災害って、俺の事か?
「早速だが、この暴風を止めてくれねぇかwww周りの人が多大な迷惑をしてるからなwwwwこのまま麗菜の超能力に守られてばかりだと、俺とここにいる警察官全員の肩身が狭いのだよwwwww」
金髪の青年は意味不明なお願いをする。超能力?また変な話だ…。暴風?そんなに風を肌で感じないのだが…。
俺は周囲を大雑把に見渡す。
あろう事に、木々は傾き、知らない店から知ってる店の看板が縦横無尽に飛んでいる。暴風で屋根が剥がれてしまった一軒家までもあった。
不自然な事と言ったら、俺と金髪の青年、女の子、警察官全員に暴風の影響がないという点だ。
「スマン、言ってる意味が全く分からん」
俺は両手を合わせ、金髪の青年に謝罪する。
「☆DA☆KA☆RA☆この暴風を止めろって言ってるだろうがwww」
まさか初対面の相手に無茶振りをされるとわ。どうやら、この金髪の青年は俺の事を神と間違えているようだ。
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