俺の罪歴に前科一犯が付く訳がない!!

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「確かに…急に『貴方には超能力があります』って言われても信じられねぇわなwww」 相変わらずヘラヘラした口調で喋る青年。 「だが、暴風で壊れた建造物全てがオマエの仕業だwww」 「ちょっと待て!まさか、その暴風は俺が原因だって言いたいのか!?」 俺は青年の言葉を聞き驚いた拍子で、ついパイプ椅子から立ち上がる。なんだこの言い掛かりは!?新手の詐欺か何かか!!? 「まぁ、見た方が早いな…麗菜www」 青年は後ろを振り向き、部屋の隅っこで立ち尽くしていた女の子を呼ぶ。 「…はい」 「コイツにオマエの“災害”を見せてやれwww」 「…はい」 陽気な口調の青年に対し、女の子は無機質な返事だけの奇妙なやり取りをする。 女の子は俺と青年の間を仕切る机に手を置くと、女の子の手が髪の色と同じ緑色に光る。 すると、机の上に物凄くデカイ透明で緑色を帯びたクッションの様な物が俺の視界を一瞬で遮った。 「うぉ!!これなんてハンドマジック!?」 俺はパイプ椅子を踵で蹴り飛ばし、後退りする。 「言っとくが、これは手品でも魔法でもないぞwwwこれが超能力wwww災害を操る力だwwwww」 青年は突如現れた謎のクッションに驚く素振りを見せず、俺に説明する。 間近で見ると凄いデカさのクッションだな。横の長さは机と同じだけど、縦の長さは天井スレスレ…。 「麗菜の能力は『緑色の防災』あわゆる物を防ぐ壁を作れるwww」 土門は緑色のクッション越しで俺に説明する。壁?壁って言ったら堅いイメージがあるけど… 「これが壁?壁にしては柔らかいぞ?」 クソ柔らかい!これ食えるかな!? 「麗菜www」 「…はい」 俺が疑問を口に出すと、青年は女の子に合図をする。 女の子の手は、また緑色に光だしクッションに触れる。 ガチンッ!!と堅い物同士がぶつかり合う音が部屋中に響く。 「堅ッ!歯がイタッ!!」 何故なら俺が緑色の謎の物体にかぶり付いたからだ。見事、緑色のクッションは堅い物体へと変わる事に成功したっぽい…。 「何で食おうとしてんだよwww」 「メロン味のゼリーかと思ってつい…」 「⑨www」 俺は青年に馬鹿にされた。まぁ、よく言われてるから別に気にしない。 自分の歯が欠けてない事を確認すると、俺は些細な疑問を口にする。
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