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しばらくテレビを見ていること30分、炊飯器にジャックインした米が炊けたので俺は男の三分クッキングに取り掛かる。
初めての料理…それは、卵かけご飯です。
途中、どんぶりによそった卵かけご飯に醤油を一升瓶の半分をブチ撒けるというハプニングが起こったが、30分ぐらい掛けて何とか完成。主に床に溢れた醤油を掃除するのに大変なロスタイムだったよ…。
俺はどんぶりによそわれた卵かけご飯を、まごころという人々が忘れさってしまった感情を込めて両手で包み込み居間に戻る。
大事!俺にとっては卵かけご飯は命と金と家族の次に大事!!
俺は再びリモコンを手に取り、テレビをバラエティー番組にチャンネル変更。
そして、胡座で座りテーブルに肘を付けて行儀が悪い姿勢でタンパク質が豊富な夕飯を取る。
そして一口、初めて作った我が黄金の巨像(卵かけご飯)を味見する。
「ウメェエエエエエ!卵かけご飯ウメェエエエエエ!!」
あまりの美味と感動で俺は自宅で発狂。壁が薄いから近所迷惑になりそうだけど、この際気にしない方向で。
しばらく浮かれていると、居間にある掛け時計が目に入る。
もうすぐ午後の八時だな…。天気予報では、もうすぐ台風が来るって言ってたけど…。
俺は再び窓のカーテンを開け、外を見る。
やっぱり、田舎特有の静かな夜だ。暴風もないし豪雨もない。
やっぱり天気予報のお姉さんはドジッ子だったんだ!100ペリカも賭ける程でもなかったな!!
俺は能天気に考え、卵かけご飯を二口目と食そうとする。
―そして事件はピッタリ午後八時ジャストに起きた―
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