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「うお!!」
俺は更に驚いた。突然、部屋中の物が全てフッ飛んだからだ。
だけど、俺は何も被害はなし。只、あらゆる物が、机、テレビ、キッチンにある冷蔵庫までも上を目指して飛んで行く。
まるで俺を中心にして回りながら...
「どうなってんだ?こりゃ…」
俺は、つい一歩だけ後ろに下がると、それに呼応するようにベリベリと音を発てながら天井の穴が広がった。
そして、行き場をなくして壁やら天井やらにぶつかっていた家具達は穴が広がった天井の部分を貫いて夜空に消えていった。
一瞬で俺の家は大惨事に。壁や天井には傷やら穴とか出来てたし、家具家電も全部が飛んで行った。もう俺の家は廃墟に近い。
ズドンッ!!
「な!?」
また突然に、今度は床が抜けた。一気に俺は二階部屋から一階の部屋に落ちるはめに…
そんな状況でまともに着地できる訳もなく、俺は床にケツを打った。
「イタッ!物凄くイタッ!!」
俺はケツの痛みに耐えきれず、ケツを押さえて涙目になった。
「ッテ~…なんだよこれ…」
俺は不安の声を洩らすと周りを見る。
うん、下の人は留守だね。よかったよかった。
そんだけです。
電気が点いていない暗い一階の部屋で、俺は自分が落ちてきた場所を見上げる。
見事、一階から二階へのトンネルが開通してました。
なんで床に穴が?もしかして、床が腐ってたのか?
頭を振り絞ってみたが、馬鹿の俺には見当もつかない。
でも、あの穴…削れた様に空いて―――
バタンッ!!
突如、一階の玄関から荒っぽくドアを開く音がした。
ヤベッ!一階の人、帰って来たのか!?賠償金とか請求されたらどうしよ…。
そんな心配をしていると、玄関から荒々しく入って来たのは一階に住んでる人ではなかった。
「警察?」
なんで警察がここに?俺は訳が分からない謎の疑問に襲われる。
そして、警察の次の行動に俺は肝が冷える。
「動くな!抵抗したら撃つぞ!!」
そう言って警察は拳銃を取り出し、俺に構えた。
俺、何かしましたっけ?
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