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よく見ると何故か警察官は片手で銃を構えながら強風と戦っているようなパフォーマンスを俺に見せる。
なんだこれ?なにやってんのコイツ?分かった。新手のサボりだ。
俺は職務放棄の警察官に話しかける。
「おいサボり魔。いくら暇だからって人の家に乗り込むな」
「ヒィ!?」
パァンッ!!
いきなり警察官が目を見開き俺に発砲してきた。
「え?」
だが、俺には弾丸なんか当たっていない。けど俺には警察官が拳銃を俺を目掛けて撃った事が怖かった。全身が震え出す程に…。
「な…なに撃ってんだよ!!テメェ馬鹿だろ!?」
なんだこのトチ狂った警察官は!?ありえねぇだろ!!いきなり撃つとかありえねぇだろ!!!
「わぁあああああああああああ!!」
警察官は叫び声を上げ、俺を撃ち続ける。
それでも俺には当たらない。俺は拳銃の一発の発砲音が聞こえる度に目を瞑る。
やがて警察官は拳銃の弾丸を撃ち尽くし、何かに怯えながら空になった拳銃のトリガーを何度も引く。
「いい加減にしろよ!なに考えてんだテメェは!!」
俺は拳銃の発砲音を聞く度に全然生きた心地がしなかった。
恐怖へのストレス。俺は冷静で要られず、警察官に決して穏やかではない足取りで近付く。
「わ…わぁあああああああああああ!!」
俺が警察官に近付いて行くと、更に警察官は何かに怯え発狂する。
ふざけんなよ…。こっちがどんな思いをしたと思ってんだよ…。一発殴らねぇと気が進まねぇ!!
「ふざけてんじゃねぇぞぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
俺が叫ぶと同時に突然、最初の時よりも不可思議な現象が起きる。
ゴウッ!!と強烈な風が吹き抜ける音。けど、俺の身体は風を感じなかった。でも、俺を中心に目に見えてる全てが吹き飛ばされた。
「わああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ.....」
遥か上に飛んで行く警察官。段々と叫び声が遠退いて行くのが分かる。
警察官だけじゃない。俺以外の全てが吹き飛んだのだ。家具家電なんて当たり前だ。一つのアパートが丸ごと吹き飛んで行ったのだから、、、
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