入学式。

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『広すぎ・・・。 ホール?ってどこよ。』 さすが金持ち。 体育館じゃなく、ホールなのね。 って、 それより、遅刻するじゃん(汗) ってか、さっきから気になってるんだけど、 『男ばっかじゃん。』 道、聞くに聞けない。 なんか、ずっと見られてるし。 入学式に遅れる訳には、いかないのに。 なぜなら、新入生女子代表を、しなければいけないからだ。 私が途方に暮れてると、 声が聞こえてきた・・・ 空耳? いや。ちがう。 今度は、はっきり聞こえた。 「柚奈ちゃーん」 そう叫びながら、茶髪の男の人が、走ってくる。 後ろから、もう一人、黒髪の人もきた。 私の所まで来ると、 黒髪の人が喋りだした。 「あんたが胡桃沢?」 『はい。』 「もー。 探したンだからねー。」 『す、すみません。』 茶髪の人も、入ってくる。 『わっ!!』 「ホールこっち。」 黒髪の人は、それだけ言って、私の腕を引っ張っていった。 「ずるーい!」 と言う声が、後ろから聞こえてきたが、 何がずるいのか・・・。
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