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柔らかい真綿のような温もりに包まれて目を覚ます。 こんなに心地いい目覚めは久し振りだった。 身動いで焦点を目の前の綺麗な顔に合わせる。 昨日の事が…ユチョンがここに居るのが夢じゃないんだって改めて実感して自然と頬が緩む。 「おはよう、チャミ。朝から何ニヤケてるの?」 いつの間にか目を覚ましたユチョンが緩んだ頬をそっと撫でた。 「夢じゃなかったんだと思って。」 何度同じような夢を見ただろう。 貴方と愛し合って抱き締め合って眠った筈なのに 朝には僕はベッドに1人きり。 その度に胸の奥が痛んで大きな溜め息を吐いたか。 「ごめんな………」 そう呟いたユチョンの瞳が小さく揺れた事を この時の僕は気付きもしなかった。 .
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