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どのくらい並んで座ってたんだろう。
手足の感覚も無くなり始めてお腹も空腹を訴えだした頃
「ユチョン、何か食べませんか?」
肩に凭れたまま呟けばゆっくりと体が離された。
「お腹空いた?」
ユチョンを見つめた僕の頬に白くて長い指が触れた。
僕の頬より冷たい指先にビックリして手を取る。
「こんなに冷えて…帰りましょう。」
風邪でも引いたら大変だと思って立ち上がろうとすれば
それを制するように握った手を引かれて腕の中に納められる。
「チャミ…愛してる。ずっと、ずっと。」
囁かれた哀しい響きに不安が胸を締め付ける。
僕は………捨てられるんだろうか?
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