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どのくらい抱き合ってただろう。
もう辺りは暗くなってて
それでもユチョンは僕を離そうとはしなかった。
「ユチョン…?」
「………何?」
「ご飯に、しませんか?」
「…そうだな。」
ゆっくりと離れる体。
遠ざかる温もりを無意識に追いかけて腕を伸ばすとトレーナーの裾を握った。
「チャミ。何があっても俺はチャミの側に居る。これだけは信じて。」
僕の手をそっと左手で包んで呟く。
その言葉は僕の心を温めてくれた。
それでも不安を拭いきれないのはどうしてなんだろう?
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