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きっと俺を探す西条に出会って、探すのを手伝ってたとか、そんなオチだろう。 西条が困ってるから、協力する。 もう俺の中では定型文になりつつある言葉だ。 貴方もそうでしょう?三崎先輩…。 勝手にそう結論付けて、俺は西条に視線を戻した。 俺の予想より驚きを露にする西条に、俺のほうが驚いた。 西条の頭の中には、こんな可能性は微塵も浮かんでこなかったんだと思うと、やりきれなかった。 本当になんの理由もなく俺が、かつての友たちが離れていったとでも思っていたんだろうか? 自分に非はないのにどうしてだと思っていたんだろうか? これは、こうなった原因は、元凶は、なんなのだろう? 全て西条が悪いわけじゃない。決して。 だけど、皆自分を守ることで精一杯なんだ。 西条が悪くなくても、西条から離れればこの苦痛から逃れられるのなら、その選択を選ぶのは、悪いことじゃないだろう? 痛む体を起こし、慌てるクラスメートの横を通り過ぎる。 思いっきり睨まれて、結局何をしても俺が悪者なのかと、溜息が出そうになった。 煽るだけだろうその行為は何とかうちに留めて、西条の元へ。 未だ驚きに見開く両目にキラキラとした涙が浮かび、今度は苦笑いが出そうになった。 どこまでも加護欲を煽るのがうまいんだな、と思ったから。 .
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