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暗く、一メートル先も見えない獣道を空也は進んでゆく
足元は見えないのに、彼は迷わず進んでいく
空気が美味い。
ふとそう思った。
辺りは寒くなってゆくがそれ以上に空気が美味い。
朝靄の中を歩いている感じだ。
感覚が冴え渡り、暗闇の中を空也は進んでゆく
この時、空也は気付かない。
自分のケータイの時計が止まっている事に。
もう自分が後戻り出来ない事に。
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